メイクの仕上がりの良し悪しを判断する際、最も重要な部分とも言える「目もと」。
目もとひとつでメイクの仕上がりはガラッと変わります。
今回は目もとメイクの要とも言える”マスカラ”と”まつ毛エクステ(まつエク)”についての基礎知識やメリット・デメリットについてのお話をしたいと思います。
「結局のところ、まつエクとマスカラってどっちがおススメ?」「それぞれどんな人が向いているの?」といったお話もあわせてしたいと思いますので、「まつエクをやってみたいな」と思っている方も、「以前まつエクをしていたけど今はしていない」という方も、ぜひ参考にしてみてくださいね(^^♪
まつエクとマスカラの種類はどんなものがある?
まずは、「まつエクとはどんなものか?」「種類はどんなものがあるの?」というお話から。
まつエクってどんな風につけるの?種類は?
まつエク(まつ毛エクステ)は、地まつ毛1本1本に専用のグルーで人工まつ毛をつけていき、自然な仕上がりでまつ毛のボリュームを出すことができるというもの。
メイクの内に入るのかどうか?という点については、個人的には「メイクの一種」だと思っています。もしくは「特殊メイクの一種」(笑)。
近ごろは、セルフ用のまつ毛エクステキットなんかも売られているのを見かけますが、かなりのテクニックと手間がかかることから、(手に職を持っている人を除いて)サロンで施術をしてもらうという方法が一般的です。
まつ毛エクステ専門のサロンも今では多くありますが、美容院やネイルサロンと併設されているサロンもけっこうあります。
いずれにしても、まつ毛エクステは「美容師の国家資格」を持った人でないと施術ができないという決まりがあります。
眼球に限りなく近いまつ毛に施術していくものなので、「初めてまつ毛エクステサロンに行くけどどこが良いのかわからなくて心配」という人は、美容院に併設されているまつエクサロンに行くのが無難かと思います。
さて、まつエクは専用のグルーで1本1本人工のまつ毛を地まつ毛に付けて施術していく、というお話をしましたが、人工まつ毛の種類もさまざまなタイプがあります。
具体的には、「長さ」「太さ」「カールの種類」です。
種類の多さはサロンによって異なりますが、大抵いくつかの中から自分の好みの長さやカールを選べるようになっています。
とはいえ、人工まつ毛のサンプルを1本単位で見てみても、仕上がりがどんな風になるかは実際つけてみないとわからないもの。
まつ毛エクステは、何度か試すうちにお気に入りのデザインや、自分に合ったボリューム感(本数)がわかるようになってくるので、最初のうちはアイリストさんと相談しながら決めると安心です。
マスカラの種類はどんなものがある??
お次はマスカラの種類についてのお話です。
マスカラはメイク用品の中でもかなり重要なメイク道具です。
「どんなに時間がない時でもマスカラだけは必ずつける!」という方も多いのではないでしょうか。
まつ毛にボリュームを出すという役割だけで、かなりパッチリな目もとを作ることができるのがマスカラの良いところ。
そんなマスカラですが、さまざまな種類のものがあります。
水に濡れても落ちないウォータープルーフタイプ、まつ毛の長さをグッとUPさせるロングタイプ、まつ毛のカールを長持ちさせるカールタイプ、まつ毛がダマにならないセパレートタイプ、お湯でサッと落とせるフィルムタイプなどなど、たくさんの種類のものが売られています。これらの機能をいくつか備えた万能なマスカラもありますよね。
用途に応じて使い分けるため、何本ものマスカラを常備している女性も多くいます。
私はそれほど多くのマスカラを持っているわけではありませんが、少なくとも2種類(セパレートタイプとボリュームタイプ)はメイクポーチに入っています。
値段もピンキリで、安いものだと500円台で売っているものもありますし、ハイブランドのものになれば3,000円~5,000円となかなか値の張るマスカラもあります。
メーカーやブランドによってそれぞれ良し悪しがありますが、他のメイク用品と比べると、マスカラは値段による機能や質の差がそこまで大きく開きがないように個人的には感じます。
まつエクとマスカラのメリット・デメリット
パッチリとした目もとをつくるために、まつエクもマスカラもとても魅力的なものではありますが、それぞれのメリットやデメリットについてもお話ししたいと思います。
まつエクのメリット
まつエクのメリットは、なんといっても「毎日のメイクが楽」「時短になる」という点。
マスカラをつけなくても、まつエクが取れない限りは24時間パッチリな目もとをキープすることができます。
「あなたが思うまつエクのメリットは?」というアンケートを取ったら、おそらく「メイクが楽!」と答える方が一番多いのではないかと思います。
それから、「すっぴんでも目力がUPした状態をキープできる!」というメリットもけっこう大きいです。「彼氏にすっぴんを見られたくない!」という女子も、まつエクをしていることで自信がつきますよね。
他にも、「パンダ目にならない」「自分の好きな形やデザインのまつ毛を自由に選べる」「マスカラではどうしても出せないボリュームが出せる」といったメリットなどがあります。
まつエクのデメリット
まず、「経済的負担がかかる」という点が挙げられます。
まつエクの値段というのは、基本的には本数で変わってきます。5,000円で付け放題とか、100本で6,000円とか、サロンによって値段はけっこう異なります。
また、つけるまつ毛の質によっても変わってくるというケースもあります。「ミンク」とか「セーブル」とか「シルク」とか、近ごろは本当にいろいろな毛質のまつエクメニューがあります。当然ですが、毛質が上質なものほど値段は高くなります。
1本1本毛だけを見てみるとその質の差というのはあまりよくわかないものですが、実際に100本とかつけてみて束になると、毛の柔らかさがけっこう違ったりして、「より地まつ毛(本物の毛)に近いものの方が質が良いな」と感じることがあります。
このように、まつエクの値段はおもに「本数」と「質」によって変わってきますが、最も重要なのは、「定期的に付け足し(リペア)が必要」という点かと思います。
まつエクは日数が経つと自然に取れていってしまうので、ずっとまつエクが付いた状態でボリュームのある目もとをキープしたいのであれば、3週間~1か月くらいのタームでまつエクの付け足しやリペアが必要になってきます。
付け足しは、完全にまつエクが取れてしまった箇所に追加でまつエクを埋めていくというもので、リペアは取れかかってしまったまつエクを綺麗にお直しすることを言います。(まつエクが取れかかった状態は、まつ毛が変な方向に向いていたりして見栄えが良くありません)。
ちなみに、まつエクが取れかかった状態ってこんな感じになります。
矢印で示しているように、まつ毛が変な方向にぴょこんと飛び出た感じになります。
中には2週間に1度のペースでリペアをしているというマメな女性もいます。
まつエクの持ちの良さは施術する方の腕にもよりますが、最低でも1か月に1度の付け足し・リペアは必要になってくるでしょう。
そう考えると、まつエクで常にボリュームのある目もとを作るには1か月におおよそ3,000~5,000円程度のコストがかかるため、マスカラに比べると経済的な負担は多少大きいと言えます。
このように、まつエクはコスパ面でのデメリットがありますが、それ以外にも「手入れやクレンジングに気を遣う必要がある」とか「まれにアレルギーが起こるケースがある」といったデメリットなどもあります。
ということで、まつエクのメリット・デメリットをまとめてみると、こんな感じになります。
[まつエクのメリット]
・メイクが楽、時短になる
・すっぴんでも目力キープでカワイイ状態を保てる
・皮脂や水などでパンダ目にならない
・自分の好みのデザインのまつ毛を自由に選べる
・とにかくボリュームが出せる
[まつエクのデメリット]
・定期的なリペアや付け足しが必要なため経済的負担がかかる
・お手入れやクレンジングに気を遣う必要がある
・まれにアレルギーを起こすケースがある
マスカラのメリット・デメリット
お次はマスカラのメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。
まず、マスカラのメリットは、何といってもコスパが良いという点が一番大きいでしょう。
先述した通り、マスカラの値段はリーズナブルなもので1,000円前後、高価なもので3,000円以上するものもありピンキリですが、マスカラの液というのはなくなりにくく、一度購入してしまえばおおよそ2~3か月は持ちます。
まつエクをサロンで付けてもらうと月に5,000円ほどかかるということを考えればだいぶ経済的な負担は少ないと言えますよね。
マスカラの質もそれぞれですが、1,000円くらいの値段でも十分に良い質のものはたくさんあります。コストがあまりかからず種類も豊富なので、数種類持っておいて、その日の気分や用途に応じてメイクを楽しむこともできます。
お次に挙げたいマスカラのメリットは、「失敗してもやり直しがきく」という点。
メイクが苦手な人は、マスカラってけっこう失敗しがち。「まつ毛がくっついてダマになってしまう…」とか「マスカラをつけ過ぎてパンダみたいになってしまった!」という経験をした方は少なくないかと思います(私もよくあります)。
でも、マスカラは失敗してもやり直しがききます。面倒ではあるけれど、メイク落としで取ってしまえばまた1から塗り直すことが可能。
まつエクの場合、専用のグルーでくっつけてしまうので、「仕上がりが思ったのと違う」というケースがあっても、すぐに自分で落とすことができません。
また、「仕上がりがまつエクよりも自然」という点もマスカラのメリットの1つです。
まつエクは、つけ終わったあとに「想像以上にボリュームが出過ぎてケバい印象になってしまった」ということがありますが、マスカラはあくまで地まつ毛がベースになっているので、多少塗りすぎてしまってもそこまでケバケバとした不自然な印象にはなりません。
マスカラのデメリット
では、マスカラのデメリットはどんな点にあるのでしょうか?
ますは、「メイクの時間がかかる」という点。これは真っ先に挙げたいですね。
マスカラは重ねづけをするとけっこう時間がかかります。また、乾く前に目をつぶったりまばたきをしてしまうとマスカラ液が目のまわりについてしまったりもするので、朝のバタバタしている時間帯にはマスカラが乾く時間も考えてメイクをする必要があります。
その他のデメリットとしては、汗をかいた時なんかにマスカラが滲んでパンダ目になってしまったり、上手くメイクができないと汚い感じのまつ毛に仕上がってしまう、という点などがあります。
いずれにしても、メイクがあまり得意でない人にとっては、メイク工程の中の「マスカラを塗る」という作業はけっこうプレッシャーのかかる作業だと言えます(笑)。
ということで、マスカラのメリット・デメリットについてまとめてみると、以下のような感じになります。
[マスカラのメリット]
・まつエクに比べてコスパが良い
・失敗してもやり直しが何度もきく
・仕上がりが自然
[マスカラのデメリット]
・メイクに時間がかかる
・滲んでパンダ目になることがある
・上手く塗れないと仕上がりが汚くなる
このように、まつエクとマスカラにはそれぞれメリット・デメリットがあります。
「結局のところ、まつエクとマスカラはどっちが良いのかな?」というお話ですが、まつエクとマスカラ、どんな人がどちらに向いているのかという話も含めて、次の項目でお伝えしたいと思います。
結局のところまつエクとマスカラ、どっちが良いの?
まつエクとマスカラ、それぞれの特徴やメリット・デメリットのお話をしましたが、重要なのは「結局のところどっちが良いの?」ってところですよね。
個人的見解にはなりますが、まつエクとマスカラどちらが良いのかは、「自分がなりたい目もと」「普段の生活スタイル」「メイクにどれだけコストをかけられるか」によって変わってくるかと思います。
そこで、「まつエクに向いている人」と「マスカラに向いている人」はこんな人!というのを下記に並べてみました♪
<まつエクに向いている人はこんな人>
・時短メイクをしたいという方
・とにかくボリュームが欲しい方
・地まつ毛が短い方(地まつ毛が短いとマスカラをしても長さやボリュームに限界がある)
<マスカラに向いている人はこんな人>
・コスパ重視の方
・いろいろなタイプの目もとをつくりたい方
・メイクが好き・得意な人・メイクを楽しみたい方
上記のように、まつエクとマスカラそれぞれに向いている人の特徴を挙げてみましたが、「どちらがより地まつ毛への負担がかかるの?」という点を重要視する方は多いのではないでしょうか。
この点については、はっきり言って「どちらも負担がかかる」と思います。
まつエクは先述した通り、専用のグルー(接着剤)を地まつ毛につけるわけですから、ある程度の負担がかかることはお分かりかと思います。
でも、マスカラだって同じくらいの負担がかかります。
マスカラを落とす際、特にウォータープルーフタイプのマスカラなんかはかなり地まつ毛に負担がかかります。アイメイク用のポイントメイク落としを使ったとして、成分がけっこう強かったりするのでまつ毛だけでなく目の周りの皮膚にも負担がかかると言えます。
ただ、まつエクの場合ふだん付けることのない強力なグルーを地まつ毛につけるわけなので、マスカラよりも負担はやや大きいかな?と個人的には思います。
「まつエクをしたいけど悩んでいる」という人は、一度試してみて結局どちらが合うのかを自分で判断するのが一番良い方法ですが、継続してまつエクをつけ続ける場合でも、半年つけたらいったんまつエクをオフして2~3か月は地まつ毛で過ごして休ませる、といったようなやり方がおススメです。
最後に、私は花粉症持ちで、花粉の時期(2月半ばくらい~5月半ばくらいまで)は
まつエクで過ごすようにしています。
実は、マスカラって花粉がつきやすいんです。少しでも花粉による目のかゆみを抑えるために、この時期だけまつエクをするようにしています。
重度の花粉症で、少しでも目のかゆみを抑えたいという方は、花粉の時期だけまつエクをつけるという方法もアリだと思います(笑)。
以上、「まつエクとマスカラ、どっちがおススメ?」のお話でした(^^♪
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