法人成りしてもうすぐ1年が経ちます。初めての会社設立は分からない事だらけでこのブログでも色々記事にしてきました。
今回は法人の銀行についてですが、法人の銀行口座開設には本当に苦労しました。必要書類全部そろえても審査も何度も落とされましたので、その辺書いてみたいと思います。
法人用に必要な銀行口座は?
法人の銀行口座は複数持っておいた方が良いです。
当初ネット銀行だけでもいいかなと思っていたのですが、社会保険料や税金などはネット銀行から引き落としができませんでしたので、地方銀行の口座も開設しました。
ただ、地方銀行だと振込手数料はネット銀行に比べると高いです。
ちなみに私の所の地方銀行ですが、
- 同行への振込:432円
- 他行への振込:864円
しかもネットバンキングを使うために毎月の利用料を払う必要があると。。。。
Twitterでも同じような意見ありますね。
ネット銀行じゃない法人口座持ってると1回の送金で手数料が770円とか取られるんですよ。1件送金したら1日のランチ代吹っ飛びます(ランチ代500円弱)。
これが嫌なので1回280円前後にするために振込代行サービスを経由させるのですが、手っ取り早いのはネットバンクで法人口座持つ事だと思います。
— スキルシェア⚡WordPress高速化してます (@skillsharejp) October 21, 2019
という事で基本的には入金、出金、振り込みなどの手数用が安く、口座維持費も必要ない「ネット銀行」をメインで使い、ネット銀行では支払いできない社会保険料や税金を払う用に「地方銀行」の2つの口座があれば良いかなと思います。
大手都市銀行(三菱東京UFJ銀行やみずほ銀行など)や地方銀行は口座開設は無料なのですが、法人口座の場合だと、ネットバンキングが有料(月額2,000円前後)となる金融機関がほとんどです。
そのため私の場合は地方銀行には口座開設しましたが、ネットバンキングは申し込みしてません。
また、大手都市銀行は取引先と同じ都市銀行であれば振込手数料が割安ですが、ネットバンキング利用の基本料金や手数料などが高めだったため私は口座開設してません。
個人的に実際に良く使うのは「ネット銀行」と「地方銀行」の2つなのでこれで十分と思ってます。
法人用の銀行口座申込みする時に固定電話は必要?
ほとんどの銀行の申し込みフォームには電話番号を記入する部分があります。
多くの場合は「携帯電話、PHSなどのメールアドレスはご利用いただけません。」と書かれてますが、IP電話ならOKの場合が多いです(将来的には分かりませんけど)。
IP電話が使えるアプリなどもあります。私も固定電話ないのでIP電話使って口座開設しましたがIP電話で開設もOKでした。
⇒銀行の法人口座開設に固定電話は必要?IP電話で代用してみた
法人の銀行口座の審査は厳しい?審査に落ちる原因は?
最近はネット犯罪、詐欺などの防止の観点から法人用の銀行の口座開設の審査が厳しくなっています。
地方銀行やゆうちょ銀行などは必要書類など揃っていれば審査に落ちるという話はあまり聞きません。私の場合審査が厳しくて難航したのは楽天銀行やジャパンネット銀行などの「ネット銀行」です。
審査落ちの理由は教えてもらえませんが、実際にちゃんと仕事してますよ!っていう実態が確認できないと難しいのではないかと思います。実際電話かかってきて聞かれたのも仕事の内容が中心でした。
仕事内容が確認できる書類などを添付した方が良いですし、ホームページはちゃんと作っておいた方が良いです。
口座の開設早いのはどの銀行?口座開設にかかる日数
私のケースで言うと法人銀行口座の開設は地方銀行が一番早かったです。必要書類があればその日の内に開設できました。
ゆうちょ銀行がだいたい1週間程度でした。
ネット銀行はだいたいどこも2週間くらいでした。2週間より早いって事はほとんどなかったので、ネット銀行の口座開設は審査も含め最低2週間かかると思っておいたら良いです。
- 地方銀行:即日
- ゆうちょ銀行:1週間
- ネット銀行:2週間以上
法人口座におすすめのネット銀行はどこ?手数料も比較
前述したように法人口座の場合だと、ネットバンキングが有料(月額2,000円前後)となる金融機関がほとんどですが、ネット銀行なら無料です。
また、ネット銀行は手数料の安さもメリットなので、その差は本当に大きいです。先にネット銀行の手数料の比較。
他行宛 3万円以上 | 本支店 3万円以上 | 同一支店 3万円以上 | 他行宛 3万円未満 | 本支店 3万円未満 | 同一支店 3万円未満 |
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ジャパンネット銀行 | 270円 | 54円 | 54円 | 172円 | 54円 | 54円 |
楽天銀行 | 258円 | 51円 | 51円 | 165円 | 51円 | 51円 |
住信SBIネット銀行 | 258円 | 51円 | 51円 | 165円 | 51円 | 51円 |
楽天銀行と住信SBIネット銀行は同じ手数料で、ジャパンネット銀行が少しだけ高い感じですが、セキュリティー重視ならジャパンネット銀行のトークンが便利です。
ちょっと1つずつ個人的な意見も入れて紹介してみます。
住信SBIネット銀行
ネット銀行で一番早く口座開設ができたのが住信SBIネット銀行です。他のネット銀行の審査は落ちましたが、住信SBIネット銀行だけ1発で口座開設できました。
実は住信SBIネット銀行には「振込優遇プログラム(法人のみ)」というのがありまして、条件クリア毎に振込手数料が月10回無料(最大月20回無料)になります。
- 条件A:他行からの振込(他行為替)が月間10件以上
- 条件B:VISAデビットカードのご利用金額(月末確定金額)が10万円以上
私の場合は条件Aを毎月クリアしているため、振り込み手数料を無料で利用できてます。この差はでかいです。ありがたい!
■必要書類
- 履歴事項全部証明書(発行日から3ヶ月以内)
- 法人の印鑑登録証明書(発行日から3ヶ月以内)
- 法人番号指定通知書のコピーもしくは法人番号公表サイトの法人情報を印刷
さらに設立後半年以内の法人については、以下のいずれかの書類が必要になります。
- 所轄税務署あての法人設立届出書(控)
- 所轄税務署あての青色申告承認申請書(控)
- 主たる事務所の建物登記簿謄本(現在事項証明書)
- 主たる事務所の建物賃貸借契約書
私は法人設立届出書のコピーを提出しました。
以前は住信SBIネット銀行では他の銀行の預金通帳のコピーが必要となっており、別の銀行口座を持っていないと口座を作ることができなかったようですが、今回改めて見てみると、通帳のコピーは書かれてませんでした。
ただ、ネット銀行で何度か審査落ちしているので、念のため別の銀行の通帳のコピーを一緒に提出しました。
住信SBIネット銀行の審査は他のネット銀行とは違い、ホームページの記入欄などもありませんでしたので、やはり通帳で実際取引があるって事を証明した方が良いような気がします
ジャパンネット銀行
利便性とセキュリティーで評判の良いジャパンネット銀行。
取引時の本人確認認証としてその都度有効なパスワード(ワンタイムパスワード)が表示されるトークン。
キーホルダー型や、今はカード型のトークンもあります。
私自身もカード型のトークン使ってますが、メール認証とか、端末認証とか、面倒な手間が必要ないのでめちゃくちゃ楽です。
■必要書類
- 履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
- 法人の印鑑証明書
- 取引ご担当者の本人確認資料(免許証など)
■必要に応じて提出が必要な書類
- 法人番号確認資料
- 業務内容が確認できる資料
楽天銀行
個人で一番利用しているのが実は楽天銀行だったので、法人用の口座で一番最初に申し込みしたのが楽天銀行でした。
現在は「振込優遇プログラム」があるため住信SBIネット銀行メインで利用してますが、住信SBIネット銀行はちょっと操作で悩む事が多くて慣れるのに時間がかかりました。
操作性とか直感的な操作などは楽天銀行の方が使いやすいと個人的に思います。
■必要書類
- 履歴事項全部証明書(原本発行日から6ヶ月以内のもの)
- 本人確認資料(免許証など)
「ホームページを持っていない」「申込時に会社設立後半年以内」「主たる事務所としてバーチャルオフィスやレンタルオフィスを利用」どれか1つでも当てはまる場合は事業実態について確認できる書類が必須。
・事業実態について確認できる書類(コピー)
・発注書、納品書、請求書(自社発行ではなく、御社宛のもの)
・業務委託契約書、売買契約書、媒介契約書等 本業に関わる契約書
・輸入許可通知書、輸出入インボイス等
※上記書類は主な事業内容に関するものに限ります。
参考:必要な書類|楽天銀行
まとめ
あくまで個人的な主観でおすすめの銀行紹介してみました。
法人設立後には社会保険の手続きがあるのですが、その時に銀行口座を記入する用紙があります。
社会保険料は今の所ネット銀行で引き落としできませんのでまず先に近くの地方銀行の口座を開設するのが良いと思います。
地方銀行でもネットバンキングには別途料金が発生する銀行が多いので、ネットバンキングには申し込まずにあくまで社会保険料の引き落とし用として使うのがおすすめです。
残りの主要な取引などはすべてネット銀行で行えばOKなので、地方銀行⇒ネット銀行の順で口座開設してみると良いかもしれません。
以上法人用として必要な銀行口座の紹介でした。
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